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のしを付ける付けない?こんな時はどっちが正しい?熨斗の意味も解説

のし 付ける 付けない 生活

贈り物にのしを付ける時と付けない時がありますが、
どんな場面で使い分けると良いんでしょうか?

お中元とかお歳暮とかはだいたいのしを付けて贈りますよね。

そもそも、贈り物にのしを付ける意味とは何?

そこで今回は、意外と知られていないのしを付ける場面と付けない場面、
また熨斗にはどんな意味があるのかを紹介します。

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のしを付ける付けない どんな贈り物の時につければいい?

のしは基本的に慶事、つまりお祝い事の贈答品に付けるのが正解です。

一般的には、誕生日や結婚、出産、入学、卒業、還暦など、
何かのお祝いの時だったり、お中元やお歳暮、謝罪の時などの贈答品ですね。

よく百貨店などで贈答用の商品を買うと、
店員さんから『のし紙を掛けますか?』と聞かれることがあります。

その場合も、何かお祝い事だったり、
お中元やお歳暮、また寒中見舞いなどで贈答品を渡すのでしたら、
のし紙をかけてもらうようにしましょう。

最近だと、のし紙は店側に言えば掛けてもらえるし、
表書きや名前も印刷で入れてもらえるので、
自分で表書きを書く必要がなくてとっても手間なしで良いですよね!

熨斗をつけない贈答品 この贈り物にはつけちゃダメ!

たとえ贈答品であっても、葬儀や法事、お盆やお彼岸など、
弔事の場合はのしを付けるのはNGです。

万が一、弔事の贈答品にのしを付けてしまうと、
大変なことになってしまうのでくれぐれも

のしとはそもそも縁起物であり、お祝いの時に使われるものなので、
葬儀の際に持っていくお香典であったり、
法事やお盆の時にお渡しするお供え物などには、
絶対にのしをつけてはいけませんよ。

確かに、お香典袋とご祝儀袋って色以外もよく見ると違いますよね。

弔事の際の贈答品に使われる、
熨斗が付いていない白黒や銀などの水引きが描かれた紙は、
正しくはのし紙ではなく『掛け紙』といいます。

贈答品に掛ける紙=のし紙と思われてしまいがちなんですが、
のし紙は慶事の時に使われるもので、弔事の時は『掛け紙』というので、
ぜひ覚えておくと良いでしょう。

もし百貨店などで弔事に持っていく贈答品を購入した場合、
店員さんには『弔事用なので掛け紙をお願いします』といえば、
のしのない掛け紙をかけてもらえますよ。

ちなみに、弔事用の掛け紙であれば、のしは必ず付いていないので、
掛け紙を選ぶ時に迷う必要もありませんね。


熨斗の意味 のしってなんのために付けるの?

ところで熨斗(のし)ってどんなもので、
どんな意味があるか知っていますか?

熨斗とはのし紙の右上にある小さな飾りのことで、
実はアワビを模しているんですよ。

その昔、奈良時代では天皇に高級食材であるアワビを献上していましたが、
生だと腐りやすいので、1度乾燥させて伸ばす、
という加工をするようになりました。

伸ばすは『伸(の)す』ともいうので、
干して伸ばしたアワビを『伸しアワビ』と言うようになり、
そこからお祝い事の贈答品には、相手への敬意をこめて、
『熨(の)しアワビ』を添えて贈る、という文化が成り立ったんですよ。

要するに、献上品を長持ちさせるために加工したことに由来して、
敬意を払う相手の贈り物に添えるようになったんですね。

当時は熨しアワビをそのまま添えていたんですが、
江戸時代に入ってからは、さらにアワビを紙で装飾するようになり、
より豪華な飾りとして贈答品に添えられていたんですよ。

ところが、熨しアワビは昭和以前までは本物のアワビを添えていたんですが、
やっぱりアワビは高級品なので、昭和になってからは紙に印刷されるようになり、
熨斗紙(のしがみ)として慶事の贈り物に使われるようになりました。

つまりのし紙の右上に印刷されている飾りは、
紙に包まれた伸しアワビだったんですね。

ちなみに仏教では動物を殺して食べるなど殺生を禁じているため、
伸しアワビに由来する熨斗自体がNGでもあるんですよね。

マナーだからと何気なく贈答品に使っているのし紙ですが、
のしにはかなり深い意味が込められていました。

まとめ

のしは慶事の贈答品やお歳暮、お中元などに付けるもので、
反対に弔事には絶対に付けてはいけませんよ。

でも一般的には弔事に使う掛け紙には、
のしが印刷されていることはまずないのでご安心を。

そしてのしは本来アワビを干して伸ばしたものであり、
かつては献上品として使われており、
そこから相手への敬意を払うための添え物として使われていました。

のしとは要するに相手への敬意の表れだったんですね。

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