「男の子あるある」として必ずあげられることに「戦いごっこ好き」がありますよね。
どこにそんな魅力があるのか、お母さんには経験がないのでさっぱりわかりません。
そこで、こんなのいつまで続くんだろう?やめさせちゃっていいの?みんなはどんな対応してる?などの疑問に元幼稚園教諭としてお答えしたいと思います。
戦いごっこはいつまで続くのか?
早ければ2歳児からやっている戦いごっこ。一体いつまで続くのでしょうか?
正解は「その子によって違います!」なのですが、一般的に多くの子は、年中さん~低学年くらいのうちがピークで、その後スポーツやゲームなど、他に夢中になることが出来ると自然とおさまっていくようです。
戦いごっこを禁止しても良い?
答えはNOです。
最初は和やかに遊んでいても、だんだんエスカレートしていくと、力も入るし乱暴な遊び方にもなってくることが多いですよね。
そうなると友達にケガをさせたり、逆にケガさせられたりするのではないか、とヒヤヒヤしてしまいますよね。
いっそのこと禁止してしまいたい!という気持ちもよくわかります。
幼稚園では、本気になってきたなあと思ったら、「本気でやらないよ、まねっこでやってね」などと声をかけたり、
別の遊びに誘ってみたりしてクールダウンさせていました。
禁止はしないかわりに、状況に応じて落ち着かせるような言葉をかけたり、違う遊びに目を向けさせたりするのです。
なぜ禁止をしないかといったら、戦いごっこを通して育つことも多くあるからなんです。
戦いごっこを通して育つ代表的な3つのことについて説明しますね。
力加減を理解する
私が幼稚園に勤めていた時に、年長児で普段はおとなしく、戦いごっこをすることのなかった子が、
ある時、力加減がわからず、思いっきり物を振り回して友達にケガをさせてしまう、ということがありました。
物を振り回したらどうなるか、思いっきり力を入れたらどうなるか、ということがわからなかったのだと思います。
その点、普段から戦いごっこをしている子は、相手と体をぶつけ合うことを通して、
「ここまでは大丈夫だ」「これはやりすぎだ」といった力加減を学んでいるため、思いきり叩いたりすることはありません。
もちろん、力加減が身につくまでは、まわりの大人のサポートが必要になります。
協調性が育つ
戦いごっこは1人でなりきってやっていることもありますが、友達とやった方がもっと楽しいものです。
一緒に同じ遊びをするということは、譲り合ったり、助け合ったりしなければいけません。
最初はお互いに思いがぶつかり合うことも多いと思いますが、だんだんと相手の気持ちを考えることが出来るようになって、協調性が育っていきます。
創造力が豊かになる
自分想像の世界を、より魅力的なものにするために、子ども達は、あれこれ考えたり工夫したりしています。
その過程で創造力が育っていくのです。
戦いごっこをするわが子への対応どうしてる?
戦いごっこにはプラス面が多い、といいつつも、危険が伴うケースがあるのも確かです。
幼稚園ではルールを決めて子どもたちに繰り返し伝え、楽しく戦いごっこができるように見守ってきたので、それを紹介します。
武器を相手の体にあてないこと。
戸外では石や木の棒を武器として持つのは禁止でした。
相手が嫌がったら、やめる。
「○○ちゃんは嫌なんだって」と言ってやめさせました。
乱暴な言葉は使わない。
いくら役になりきっていたとしても「死ね」「ぶっ殺すぞ」などの乱暴な言葉は使わないように、そのつど注意しました。
これらのルール、家での遊びでも参考にしてみてください。
あとは、常に戦いごっこばっかりで、他の遊びに目が向かない、というのではなく、
いろんな遊びを楽しめるようにしておくことが大切だと思います!
まとめ
戦いごっこは、他に夢中になれることが見つかれば自然とおさまるもの。
禁止をせずに見守りましょう。その際、ルールを決めておくことでケガの心配もなくなります。
そして、戦いごっこばっかりにならないように、いろいろな遊びを知らせていきましょう。
たかが「戦いごっこ」されど「戦いごっこ」です!温かく見守ってあげたいものですね!
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